新居は事前のチェックで快適生活
住み始めてからの不快な思いや後々のトラブルを防ぐために お部屋の汚れや傷は入居前にチェック
住み始めてしばらくたってから「この壁紙、はがれかかっていた」と気づいたり、部屋の不備を管理会社に指摘すると「あなたが住んでからそのようになったのでは」と冷たく言われたのでは、せっかくの新生活に水をさされてしまいます。入居時のチェック不足は、せっかくの新居での生活を不快にしたり、場合によっては責任もないのに賠償を負う羽目に陥る可能性もあります。購入か賃貸か、新築物件か中古物件か、はたまた一戸建てか集合住宅かなどによってチェックのポイントやその範囲は異なりますが、ここでは、おおむね共通する内容について具体例を挙げてみます。
気になることは、契約に基づき貸主や管理会社に直接確認し、後々責任問題が生じる恐れがあったり、言った言わないなどのトラブルが予想される事柄は、デジタルカメラで記録したり文書を交わすなど、客観的な資料や文書にして残しておくのが大切です。
新築購入の場合は、一戸建ても集合住宅の場合も、これらのような問題があれば単純に欠陥ということになるので、言うまでもなく完全な状態で引き渡してもらう権利があります。しかし、中古購入や賃貸で「現状渡し」が条件ならば、その状態での価格および賃貸料になります。しっかりチェックすることは、場合によっては価格・賃貸料値下げ交渉の裏付けにもなるのです。 注意しなければいけないのが、集合住宅の専有部分にある設備に関わる責任の所在です。たとえば、浴室の配管の結合部分が緩んで、下の階が水浸しになったとします。修理と補償が必要になるわけですが、賃貸なら、故意や重大な過失でもない限り、金銭的な負担は生じません。しかし、所有物件の場合は、新築なら明らかな暇庇(かし)でもない限り、所有者の責任となります。「現状渡し」で購入した中古物件の場合は、売主が明らかな劣化を隠して販売したといったことが証明でもされない限り、経年変化による水漏れは現所有者の責任になるので十分な注意が必要です。
また、荷物を運び入れる前には掃除が必要です。たとえプロの手によって済まされていたとしても、住む人の目線で見るといろいろ気になるところが見つかるもの。慌てずにすむように、掃除をする目でどんな清掃用具・用品が必要かチェックして、事前に準備をしましょう。
住む前のチェックポイント
- 壁や天井に汚れはないか。部分汚れはもちろん、全体のすすけや退色などにも注意。
- 同様に、傷はないか。画びょうやピンなどの跡、壁紙のはがれや浮きなど
- 床に物を置いた跡や傷はないか。
- ドアや戸、窓、換気口などはスムーズに開閉できるか。
- 押し入れはジメジメしていないか。
- 畳の表面がささくれていたり、へりが擦り切れていないか。
- 水道に問題はないか。(水の出方、異臭など)
- 排水に問題はないか。(水の流れ方異臭など)
- 玄関の錠前は、新しいものになっているか。
- 備え付けの器具など(照明、ストーブ、給湯器、ガスレンジ、 レンジフード、カーテンレール、網戸etc.) に不備はないか。
- 電気、ガス、水道などのメーターの閉栓時の数値(備え付けハガキなど)と実数値の照合。(閉栓時以降に使用されている分は、そのままだとすべて次の入居者の負担になる)
- 11の開栓連絡・契約先の確認。集合住宅の場合、水道に関しては管理会社と契約にな っているケースが多い。
- 電気の契約アンペア値は十分か。
- 手持ちのガスレンジを使用する場合、規格は合っているか。
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